2015年10月17日土曜日

新入者教育用 操作回路 制動用回路

操作回路について説明を進めます。前述の直流220vに変流するために整流器が使用されています。整流器の後にヒューズが入っていると思いますが、これも保護装置ということですね。
これには容量が標示されていると思いますので覚えておくと良いですね。容量が解れば次の回路や機器に使われる設定容量で悩まされる事が減ると思います。同様に遮断機(NFB)の容量も覚えておくと良いです。ヒューズ取替えなどの時に定格容量が判断できるようになります。

制動用回路について説明を進めます。ブレーキには交流440vが使用されるものと直流220vが使用されるものと、それぞれ違います。例えば直流電磁ブレーキですと直流220vですし、電動油圧押上機(スラスター)の場合は交流440vが使用されます。配線図にも記入されているので学習してください。

他にも渦流ブレーキ(EB)交流や直流制動(DYB)直流のように解りやすい名前の制動機器も存在します。先ずは、どの操作にどのブレーキが用いられているかを覚えていきましょう。それぞれが電源を受ける為に、枝から幹に向かって進む道のりに途中で保護回路があったり保護装置があったり、遮断機があるというイメージが持てるようになれば電気回路も覚えやすいと思います。

次回の教育はテーマを考えていないので更新が数日掛かるかもしれないです。ごきげんよう。

2015年10月14日水曜日

新入者教育用

動力回路の保護回路(機器)に続きますが、熱動継電器(サーマルリレー)という機器について説明します。

サーマルリレーは操作回路を遮断して動力回路を保護する機器ですが、遮断させる機構に
バイメタルを使用して発熱量で過電流を作動・検出(設定)させるように設計されています。

配線図を見ると主回路(動力回路)にも操作回路にも記号シンボルが記入されているので学習して
みてください。

操作回路回路について説明を進めます。
動力回路からの交流440vを整流器を介して直流220vに変流されています。なぜ、その必要が?

疑問①上記の変流が必要な理由(目的)ですが、初期の頃には技術(資源)の観点から全て交流で
設計されていました。

ポイント①
コントローラーにも交流440vを使用されて感電事故が増えた。(減らなかった)ということです。

コントローラー内部の接点が磨耗しやすい為、お手入れを頻繁に行う必要が高かった。電源を
切らずに触ってみたり、汗をかいて漏電を受けたりする事が絶えなかったということでしょうね。

この方式を直接制御と呼びます。

これに対してコントローラーには低い電力を供給する方式を間接制御と呼びますが、低い電力で動力回路をコントロールさせる為には、コントロール用に別の回路が必要であり、それを使ってリモコンさせてやる方式になる為、間接制御となります。

2015年10月13日火曜日

新入者教育用 クレーン シーケンス 初歩2

電気回路の仕組み(特性)として教育用に記録を進めます。

電気回路には保護回路(機器)が設けられています。先述した遮断機とはその事ですが、

一般的に【ノーヒューズブレーカー】【NFB】と呼びます。

疑問① ノーヒューズブレーカーの働きって?

保護回路(機器)として設置されていますので、それらしい機能が働きます。

何から保護するのか?ですが、モーターや配線や電気機器は定格と呼ばれる上限が決まった

電流にしか耐えられない(正常に働かない)特性があります。それに対して上限を超える電流が

流れると、故障(異常)に繋がる為、それから守る事を目的として保護する。という事です。

ポイント①
上記の事象を過電流と呼び、ブレーカーは過電流が流れた際に、0.2秒とか短い瞬間で

回路を遮断させる為の機器です。

その他にも保護回路は多様に存在しますが、個々に学習する必要があります。

動力回路として続きますが、動力回路ならではの保護回路について進めます。

動力回路の保護回路に過負荷継電器(オーバーロードリレー)というものがあり設置されています。

この機器の特性は、動力回路で過電流が発生した際に、動力回路を遮断するのでは無く、

操作回路を遮断させて間接的(重複的)に過電流から保護するという特性があります。

これは電流により磁気を発生させて鉄心を作動させる割合を任意設定出来るように設計して

鉄心の作動に合わせて補助接点を開閉させるという、メカ的な機器です。

2015年10月12日月曜日

新入者教育用 クレーン シーケンス初歩

天井クレーンはトロリー線からパンダシューで電源供給を受けています。最初に設けてある、

スイッチをマストスイッチと呼びます。それと平行して補助スイッチが設けられていますが、

照明や警報に電源を送る回路になります。ここからは枝分かれして進みますが、ひとつは

リフマグの配電盤へ、ひとつは操作回路用の整流器へ、元線は動力回路へと進みます。

ポイント①
動力回路って?

モーターなどの電動機を動かす為の回路や配線やスイッチや遮断器やリレー(主に交流440v)

操作回路って?
動力回路をコントロールする為の回路や配線やスイッチや遮断機やリレー(主に直流220v)

しっかり覚えて下さい。

ポイント②
現物での単純な識別
動力回路には大きくてゴッツイ配線やスイッチや遮断機やリレー(接点)が用いられています。

操作回路には小さくて細かいものが用いられています。

ポイント③
ブレーキ(制動機器)に関しては両方、様々な方式で用いられているので、個々に学習してください。

配線は個別に用いられる為、線の端に番号が標示されています。

動力回路の配線に関して一部、共通線と呼ばれる方式で配線中継部やリレーを介さずモーター等へ直接的に配置されている部位があります。

通常はS相をモーターへ直接的に・なのですが、共通線といっても、途中で相を振り替えたりされますので、配線図でしっかり確認しなければなりません。