2015年8月5日水曜日

シーケンス テスターの使い方 電圧測定

今回は電源投入して通電(運転)しながらの、テスター使用・故障調査の方法です。

テスターを通電部に接触させる前に手元など、接触させて感電しないように注意して下さい。

活線作業と言いますが、生きている回路に接触する危険があります。

この作業をされる方は、くれぐれも自職場での許可を得た上で、手元に注意して作業してください。

①まずは運転手と打ち合わせをします。
 
  故障調査→テスター使用となるので何を運転で動かすか
 
   どの様に運転するのか、どの位の回数を運転するのか、

  緊急事態の場合はどのように対処するか

②クレーンを運転し動かす前に警報などで合図します。無線機などの利用も良いです

  点検者は制御盤でテスターを使用します。連絡合図を確認して感電予防に努めます。

③通電部のテスター使用となります。

単純な例として、ブレーキ故障を。

ブレーキが作動しない場合、入力電力に合わせ

直流電圧のレンジへ電流値は大きい方から

下げていけば良いです。その内に覚えていけます。

コイル一次側と二次側へテストリードを当てる。(わにくちクリップ)で固定させても良いです。

通電(運転)してもらうと、正常な場合、電圧が検出されます。

ここで電圧が出ない場合はコイル配線を外して抵抗値を調べます。

もちろん電源は全て遮断してからです。抵抗値が正常な場合は、一次側へ進みます。

再度、通電(運転)しての電圧調査ですが、

R.MB抵抗の一次側と二次側を調査

75H接触機二次側を調査

ヒューズ二次側・一次側を調査

この様に進めます。

アナログテスターの場合、電力消費される場所でないと、電圧は表示されません。

こういう場合はデジタルが便利です。上の例でアナログではコイルとヒューズ部分しか、

表示されない事があります。

表示が出ない=電圧が掛かっていない=故障=断線となりますので、アナログだと

解りにくい面があり、経験が必要になってきます。

次回は運転しなくても良い、シーケンステスト(操作回路テスト)を説明しようと思います。


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