2015年7月30日木曜日

シーケンス 横行用回路

52SLRXとSLLXは運転室の向きです。

運転室移動旋回タイプですね

33H21は運転室持ち上げ防止リミットです

85TSは衝突防止・ゾーン回路です

複雑に作ってますね。

この回路が故障すると、原因調査が長引きます。しっかり点検しましょう。

2015年7月29日水曜日

シーケンス 直接制御

横行 直接制御の配線図です。

2次側、グリット抵抗への配線をコントローラー

内部で抵抗短絡して制御する方式です。

シンプルですね。

コントローラー内にAC440Vが入るので

トラブル時は怖いですが。

点検時は必ず電源を遮断しましょう。

2015年7月23日木曜日

シーケンス 無停電巻き下げ 43Hバージョン

43H バージョンです

4M4が無くて43Hが代行という感

じですが。


違いは巻上げ回路なのか、共用保護回路なのか、の属性によるものなのかと思います。

停電時の給電方式によるものであれば、要注意ですが。

担当機がどちらの属性なのか知っておく事が重要ですね。

コントローラーカム接触器

 コントローラーの中の部品です。

手前が接点で開閉されます。

奥がローラーフィンガーで

軸側のチップで作動させられます。

ローラーフィンガーは内径摩耗します。

接点も摩耗します。
接点の不良事例ですが、

先端の突起(エルコン)が無くなってます。

表面が炭化して導通がありません。
(テスターで要確認)

故障事例でも良くある例ですね。

接点の下にリボンリード線が入ってますが

これが断線することもあります。

ローラーフィンガーが摩耗して作動している様に

見えて接点の接触圧力が不足している例も
あります。点検の際はジックリ観察しましょう。

2015年7月22日水曜日

シーケンス 無停電巻き下げ回路

P22N22はリフマグ制御盤から入力と

考えて下さい。停電でなくともスイッチが

投入されていれば、給電されます。

4M4のA接を経由して

4M1のB接(インターロック)を介したら、

4M3・4M4のコイルが励磁されます。

コントローラー18/19 はB接使用のカムです

コントローラーがOFF以外に投入されたら、

ブレーキが開放される回路です

4M1と差別化を図る為、このように珍しい

回路形成になっています。

コントローラーのチップ組み込みの際は注意しましょう。

この回路は日常では使用されないので、故障が潜在するケースが多いですが、

回路・配線番号を読めれば修理は割と簡単です。範囲が狭いですから。


2015年7月21日火曜日

シーケンス 巻上げ用制動 EB制動回路

 巻上げ1.2ノッチと下げ1~4ノッチで75EB

が作動したら、補助接点A接が連動

31EB2が励磁しますね。

巻き下げで52HLが作動すると

下段A接が連動し31EB1が励磁します。

                               2EBはEB作動の遅延時限です。

                               巻き下げの時は、EB停止のタイミングを
                    
                               少し遅らせ気味にして効かせる回路ですね。



主回路は抵抗を短絡して入力電流を

増減させて機能制御を行う回路です。

2015年7月20日月曜日

シーケンス 巻上げ制動ノッチ EB制動回路

 EB制動の操作回路です

コントローラーで読むと

巻下げは1~4ノッチで作動

巻上げは1~2ノッチ作動しますね

それ以外のノッチでEB不使用の設定

としての回路と読めます

31EB1・2での制御については後日


4M3のA接点があるのは停電時にEBを使用する目的ですね

P21からの給電もバッテリー電源から供給させる目的のようです。

2015年7月17日金曜日

シーケンス 巻上げ常用リミット




巻上げ常用リミットが33H1 でした。常用回路ですが、

リミットが働くと、巻上げは遮断されますね。自己保持回路(4M)はそのままです。

巻き下げは可能です。

2015年7月16日木曜日

シーケンス 巻上げ下げ 非常用リミット回路

前回の巻上げ・下げ用リミット作動図ですが、

非常用リミットが作動したら、どうなるのか?

例えば、巻き下げの非常用リミットが作動

その時は当然、巻き下げ中に自己保持回路が遮断されますよね。



P1側から34H 3/5が巻き下げで開放

下の33HLでリミット接点B接が開放

そうなる回路により4M1への電源が

絶たれます。遮断ですね。




巻上げも同様ですが、34H 3/4が巻上げで開放 下の33HRでリミット接点が開放

そして遮断です。

コントローラーがOFFにされれば、自己保持回路への電源は再投入が可能ですね。

ここでの34H 3/4と3/5 はコントローラーカムでB接の設定が形成されています。

シーケンス 巻上げリミット回路 その1

巻上げ下げ リミットの回路(作動図)です

例えば巻上げ常用リミットは?

33H1ですね。非常用は33HRとされています。

実機ごとに異なりますので、ご了承ください。

非常用3段構えなども有ります。別回路図の場合もあります。

巻き下げは非常用のみが多いと思います。33HLですね。

運転室別設型は衝突防止(33H3)や

運転室持ち上げ防止・運転室直下(33H2)なども追加されます

例として参考にどうぞ

2015年7月12日日曜日

シーケンス 電気回路 走行用直流制動回路 DYB ダイナミックブレーキ その2

 その2型 回路

75TLX 副設

75TLのB接がこちら側へ、さらに75TLXのA接が追加されています。
タイマー回路側

ブレーキが作動(開放)されて
モーターが駆動されて(52TL作動)
限時がスタートです。

その1との違いは?

モーター回路が働いてから限時スタートなのか

コントローラー Cノッチ→OFF が限時スタートなのか

の違いですが、何の目的で差があるのでしょうか。

答え
クレーンの総重量により、制動距離の設定は変動されます。

重いクレーンは制動距離を長めに設定される為、惰性距離(時間)が必要になります。

タイマー限時がクレーン停止より早く切れた場合、

①制動中の最終段階で滑走(慣性により加速)する事例が発生→事故に陥る可能性が発生

②目標より早く止まりそうな場合、再度Cノッチで流して走る運転をします。
  その時は、直流制動が働くと不便(邪魔)になる

の目的によって回路が違うと推測します。

参考
クレーンのクラスにより制動距離設定が違うので自分の担当のクレーンには

最適な設定を調べて調整をしてあげましょう(ブレーキ間隔と直流制動限時設定を)

早く止める側へ改悪すると機械設備がボロボロになりますよ。

シーケンス 電気回路 走行用直流制動回路 DYB ダイナミックブレーキ その1


コントローラーのCノッチで直流制動が作動します。
※交流・直流の混入防止回路がB接です。
  混入が発生した場合は容量の低い側の遮断機が作動する為、整流器のFUが遮断されたり
  します。

そしてコントローラー OFF から

2TL1と2TL2 の限時を介してタイマー時間分だけ直流制動を作動させます。

限時のスタートは75TL ブレーキ回路のOFFから開始です。

故障の際は、B接の折損や断線から調べます。
エアータイマー使用の場合はタイマーの故障も有り得ます。

2015年7月6日月曜日

シーケンス回路 共用保護回路とは?4Mが入らない時は

共用保護回路の一次側はNFBM2二次側の

操作用SR二次側のKSCP二次側から

P1 N1 で供給されます。


故障時はKSのヒューズを点検しましょう。 

SRにもヒューズが設置されていますよ。



この回路が通称

4M回路・自己保持回路と呼ばれます

リレー回路の基本となりますので、必ず

暗記しましょう(担当者であれば必須)



上の回路は巻上げ・下げのコントローラー

下の回路は巻上げ・下げのリミット

何を制御させる目的なのか考えてみましょう

左の3・4が巻上げで右の3・5が巻き下げです

非常用リミット作動時の電源遮断を

制御します。

非常用リミットが働いている側へコントローラーを投入した場合、再度 電源を遮断します。



左の起・停は押しボタンです

右の回路はコントローラーのOFF位置を

検出します。

コントローラーが投入されている場合、電源を投入できません。

中央の回路は過負荷継電器です

オーバーロードリレーとも呼ばれます

安全装置が作動していないかを検出します

右側のコイル記号が4M接触器です。並列で2つ働かせていますね。機によって3つ目が

ある場合もあります。

4M2の操作回路(補助接点)を開閉して

52Mを働かせます 52Mは主回路=

(動力回路)=(モーター回路)を開閉させる回路です。

下側の回路は52Mが正常に励磁されたのを確認させる為にパイロットランプを表示させる

回路です。運転室内にあるPLですね。


先ほどの4M1の励磁により、補助接点が

閉じると、コントローラーのOFF位置が

外れても、回路への通電が維持されます

自己保持の名前の所以ですね

何度も読んで暗記しましょう、頑張って下さい

2015年7月5日日曜日

シーケンス回路 巻き上げブレーキ 73H 75H ブレーキが作動しないときは?


巻上げブレーキ主回路です

75Hが開閉したら、MBへ電力が

供給されますが、


作動しない場合

①FU(ヒューズ)が切損していないか?
②75H 接点不良や断線が無いか?
③73H 接点不良や断線が無いか?
④MB コイル断線や接続部の断線がないか?

を調査します。が

73Hの制御回路です



この回路に断線などがあった場合、MBへの電力供給不足となる為、調査します。

①直切りSW(MBへの機械式リミット)断線やリミット内部作動不良はないか?
②2MB(タイマー)の不良や断線はないか?
③73H 接続部の断線やコイルの断線はないか?
④73H コイル2次側・抵抗→N21の断線・抵抗の断線はないか?

以上を調べます。

共通認識事項 

①配線の接続部の調査は中継端子台があれば必ず調べておきます。
②ヒューズ・接点不良・コイル・抵抗への断線調査はテスターを使用します。